電子の目
「電子の目」 って何だ?
こんな意味のわからん言葉使わんで欲しいが、放射線カウンターの類は全部 「電子の目」なのかい?
梶田さん観測支えた電子の目
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151007-00000032-mai-sctch.view-000
「フランダースの犬」 の最終回。
割と真面目に見ていないとわからないのだが、ネロが逝っちゃう瞬間に アロアが 「ネロ」 と叫んで走り出す。
遠く離れた二人が、、、、、
「アロア」 は、人類最初の ニュータイプだった?
是非、アロアを主人公にした続編とか、誰か書いてくれないかな?
私は、実はカミオカンデの構造はよく知らないで書いているのだが、
通常は複数の光電子増倍管を使って、「同時計数」を行う。
信号が同時に入ってきたときだけを数えて、一方だけからの信号はノイズとして棄却する。
ただ、あれだけ大きな水槽の中で測定するなら、光が届くまでの時間差があるはずだから、
早い処理回路を使えば、プールの中での発光位置、
もしも軌跡が残るような発光(一つのニュートリノで2回以上の発光)があるなら、どっちから飛んできたかもわかるはず。
ニュートリノ自体は、ベータ崩壊の時に生ずることが良く知られているから、核外電子を巻き込むと原子核中の陽子を中性子に変換するというような、ベータ崩壊の逆が起こるのだとするなら、
これで放射化された原子核が、もう一度ベータ崩壊するときの方が、どっちかと言うと検出器には引っかかりやすいのか?
しかし、そんな現象よりも、もっと全然別の粒子との反応ばっかりが検出されるのが、どう考えても桁違いに大きいので、ニュートリノの信号だけを取り出してくるのは、光電子増倍管の性能、というよりは、その後の電子回路技術側の処理が大きいように思う。
どのような実験でも、よくあることだが、拾いたい信号はとても弱くて、場合によってはノイズの中に埋もれてしまっているので、フィルターがどうのこうの言う前に、処理回路全体のノイズを減らす(例えば液体ヘリウムの中につけた状態で低音で計算させる。)とか、できるだけノイズの乗りにくい素子を使ったり、外から入る電磁波カットしたり、とか皆さんものすごく苦労はしている。
未熟な学生さんだと、ノイズの数値だけ見て、どっちが大きいとか、間違った議論をしていることはよくある。
光電子増倍管の性能だけが、あたかも実験の成功につながっているかのように錯覚させる記事だなと感じるが、勿論、浜フォトが作っているのが性能が良いのはたしかである。
とは言っても、一般人が買ってくるものでもないしな。宣伝してみても、という感じはする。