呼吸法
疲れる事や腹の立つ事、我慢しなきゃいけない事なんて幾らでもありますね。
一つ終っても、次から次へとまるで蟻が湧いて来る様に出て来ます。
掃いても掃いても溜まる埃の様なものです。
少しくらいの事は緩く流して仕舞うのが良いのでしょうね。
一々気に留めていたら、一々立ち止まらなければいけなくなります。
大抵の事では、大きな事になりません。
見逃してはいけない、どうしても対処しておかなければいけない様な重要な事は兎も角、それ以外の事は適当にやり過ごして行きたいものです。
どうせなる様にしかならないし、何とかなるものです。
無駄に力んでも疲れるだけですし、ここと云う時以外は緩く緩く、のんびりやりましょう。
ちょっと深呼吸して、身体も心も緩めましょう。
呼吸は普段意識しない事が多いですが、吸ったり吐いたりをしっかり意識してみると、それだけで呼吸がゆっくりになったり、深さが変わります。
どんな時でも深い呼吸が静かに出来ていて乱れないと、心も安定して乱れ難くなります。
吸い難い時は、無理に吸おうとしないで、思い切り吐き出してみましょう。
そうすると、自然と吸い込みが始まります。
ストレスも嫌な事も全部吐き出すつもりで吐いてみて下さい。
水泳の息継ぎの様に、まず吐いてみましょう。
そうすると楽になります。
呼吸法は奥が深く、ホルモンを刺激したり、血流を刺激したりする事も出来ます。
息が止まれば筋肉は固くなりますし、精神も固まって仕舞います。
自分の息の音が聞こえない程、ゆっくり静かな呼吸の訓練を修行時代にやりました。
調息法は、全ての修行の基本です。